2012/02/04

アメトーーク「読書芸人」 その2

前回に続いて、2/2放送のアメトーーク「読書芸人」で紹介された本のまとめです。

今回は番組中のエピソードで登場した本です。

 瀬戸内寂聴「わが性と生」

オアシズ 光浦が紹介した「瀬戸内晴美と瀬戸内寂聴(同一人物)による下ネタ往復書簡」です。わりと有名な本だと思っていたのですが、絶版になってますね。

灰谷健次郎「兎の眼」(角川文庫)灰谷健次郎「兎の眼」(角川文庫)

エリートヤンキー 橘が、電車の中で「兎の眼」を読んでいる人を見つけて、(それが自分も好きな本だったので)思わず声をかけたら、ウサギのように逃げられたというエピソードを紹介。

東野幸治「泥の家族」 (幻冬舎よしもと文庫) 東野幸治「泥の家族」 (幻冬舎よしもと文庫)


蛍原は書店で「東野幸治の『泥の家族』ありますか?」と尋ねると、書店員が東野圭吾と勘違いしていたので、「(東野圭吾ではなくて)東野幸治です」というと

「そんな人は存在しません」

と言われたそうです。


番組終盤、ピース 又吉が書店を実際に訪れて、本を買う様子を紹介。ブックファーストの新宿店と、神保町の古書店、小宮山書店をまわっています。

そこで買った本は

 群像 2011年12月号

中村文則「王国」 中村文則「王国」

 古井由吉「蜩の声」

 恩田陸 「きのうの世界 上」

 恩田陸 「きのうの世界 下」

小池昌代「転生回遊女」 小池昌代「転生回遊女」

上林暁 「木の葉髪 句集」

ボードレール「悪の華 」(集英社文庫) ボードレール「悪の華 」(集英社文庫)

番組ではこの他にも芸人さんの本棚を紹介していました。

そして「読書あるある」のコーナー

1,(ギャルのように見えても)夏目漱石を読んでいる女の人は実は良い人だと思ってしまう(又吉)

2,純文学好きの女性とは別れ際にこじれそうなイメージ(若林)

3,好きな本を読んでいる人を見るとワクワクする(又吉)

4,(電車で)同じ本を読んでいる人がいると気まずい(橘)

5,人気のある本(を買ったり読んでいるところを見られるのは)はちょっと恥ずかしい(小沢)

6,食事中に読む本は小説がベスト(小沢)

7,(本を読みながらハンバーグを食べると)ハンバーグソースが本にとんじゃう(若林)

8,ポッチャリした男性店員は本に詳しい(光浦)

 というわけで、純粋なお笑い番組として考えると今回は今ひとつでしたが、読書好きにはおもしろい回だったと思います。

今回登場したほとんどの芸人さんは趣味が日本の文芸作家で、しかも今なら読書好きには欠かせない存在のAmazonや、電子書籍にはまったく触れていないなど、いかにもあまり本を読まない人がイメージする、ステレオタイプな古いタイプの「読書好き」ばかりだったのが少し残念でした。

とはいえ、宣伝抜きで本をネタにここまで語るトーク番組は画期的でしたので、この調子で次があるなら、もうすこしジャンルをしぼった「本格ミステリ芸人」とか「ハードSF芸人」、「歴史小説芸人」なんかもやってほしいと思いました。

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